宮脇檀の「いい家」の本
発売日
2004年08月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66248-0

宮脇檀の「いい家」の本

著者 宮脇檀著 《建築家》
主な著作 男の生活の愉しみ』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 リビング、書斎に子供部屋、街に馴染んだ家とは……。建築家38年の経験に基づき、よりよく生きるための「いい家」とは何かを考える。



 マイホームは、一生でいちばん大きな買い物だ。頭金をためてローンをくみ、退職時まで返済し続ける。これが普通の姿。即金でぽんと買ってしまうなどというのは、ほんの一握りの人だけだ。

 それだけに、窓は出窓だ、吹き抜けが欲しい、風呂はジャグジーとマイホームにはさまざまな夢を託したくなるのが人情というもの。しかし、家族構成、土地の広さ、予算など制約条件がこれほど多い買い物もない。

 結局は、制約条件内で最大の妥協をすることになるのだろう。が、そもそも「家」とは何なのか、その根本問題から考えようと提案するのが、住宅建築一筋に32年、いくつもの住宅を設計してきた著者の宮脇氏である。

 宮脇氏に言わせれば、「家は道具」。道具であるからには、見かけの良さではなく、使い勝手の良さを、まず追求すべきという。もう建ててしまったという人でも、「家」とは何かを考えて見て欲しい。そうするところに家庭の幸福も見えてくるのだろう。