人物50人で読む「中国の思想」
発売日
2005年02月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66346-3

孔子から孫文まで
人物50人で読む「中国の思想」

著者 鍾清漢著 《川村学園女子大学教授、アジア文化総合研究所長》
主な著作 『中国賢人の教え』(経済界)
税込価格 817円(本体価格743円)
内容 自国はもとより日本に多くの影響を与えた中国の思想。孔子から孫文まで中国の思想家50人を解説しながら思想発達の流れを読み解く。



 古来から私たち日本人は、言葉や文字を初めとする多くの文化を中国から取り入れてきた。中でも儒学に代表される「中国の思想」は、現代の我々の生活や文化に深く根ざしており、その影響は無視できないものがある。

 例えば『論語』。私たち日本人は『論語』に少年の頃から慣れ親しんでおり、「人生を生きる上での座右の書」と言う人も少なくない。また王陽明の唱えた「陽明学」も日本に大きな影響を与えている思想の一つだ。吉田松陰や西郷隆盛など幕末志士の思想と行動は陽明学説に負うところも大きく、明治維新の成功は陽明学抜きでは語れないとも言われている。

 本書は、思想家50人の生涯を追いながら、それぞれの思想の誕生から発展・普及まで、その流れを読み解こうというもの。孔子、老子、孫文など誰でも知っている人から、屈原、王充、韓愈、厳復といったマイナーな人まですべてを網羅した、入門書として座右の書として納得の一冊。

 文庫書き下ろし。