気品の研究
発売日
2006年06月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66662-4

気品の研究

著者 山崎武也著 《エッセイスト、インタナショナルアイ代表》
主な著作 上品な人、下品な人』(PHP研究所)
税込価格 545円(本体価格495円)
内容 マナーを熟知していれば、気品が漂うというわけではない。マナーはルールだが、気品は生き方だからだ。心の気高さを考えた好エッセイ。



 著者の作品に『上品な人、下品な人』(PHP新書)がある。文字どおり、上品といわれる人の振る舞い、行儀が悪いとされる振る舞いについて述べたものだが、その新書の下地となったのが、本書、『気品の研究』である。

 気品とは何か。どことなく感じられる上品さ。どことなく凛とした感じ。こういう雰囲気が漂う人をして、「気品のある人」という。では、実際にはどうしたらよいのだろうか。本書では、気品の定義に始まり、食べることに対する考え方、流行やブームに対する身の処し方、お金の使い方などをとおして「気品」について述べている。

 一流レストランで食事をし、洋服からバッグ、時計、靴までブランド物を身に付けても、誰も気品のある人物とは認めないだろう。著者は気品漂う人間への第一歩は、モノの贅沢をやめ、ココロの贅沢を求めることだ、と指摘する。

 見た目を重要視する傾向の強い昨今、大人の本当の格好よさを考えてみるのに最適の一冊だ。