平将門
発売日
2008年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67010-2

平将門
坂東八ヶ国を制した覇王

著者 竜崎攻著 《作家》
主な著作 『韓信』(幻冬舎文庫)
税込価格 755円(本体価格686円)
内容 父の急死で領国に戻った将門は、圧政に苦しむ民たちを救おうと決意する。坂東八ヶ国を制し、「新皇」と呼ばれた男の熱き戦いを描く。



 桓武天皇の子孫にして、陸奥鎮守府将軍・平良持の子、将門。右大臣藤原忠平卿に仕えることになった将門は、父の命で従兄弟で幼なじみの平貞盛とともに京にのぼることになる。

 都では市中を荒らしまわる群盗を退治したり、先の左大臣藤原時平の娘で、忠平の姪の褒子に恋をしたりと多忙な日々を送る将門。しかし父良持の死がきっかけとなり、運命は一変する。なんと故郷の地で将門を待っていたのは、一族相手の血で血を洗う抗争だった。

 父の遺領をめぐって戦いを仕掛けてくる伯父達を相手に必死で戦い、打ち破ることに成功する将門。紛争を解決するうちに、坂東一円の豪族達から支持を集めるようになった将門は、「新皇」として朝廷からの独立を宣言する。しかしその野望を打ち砕かんと一人の男が都から帰ってきた。

 圧政に苦しむ領民たちを助けるべく、あえて逆賊の汚名を被る覚悟で、朝廷に叛旗を翻した男の壮絶な生涯を描く歴史人物小説。

 文庫書き下ろし。