お江戸の名所の意外なウラ事情
発売日
2008年09月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67114-7

お江戸の名所の意外なウラ事情

著者 江戸歴史散歩愛好会著
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 東京中野に「囲町」という地名が残っている、そのわけは? 新宿に「箱根山」があるわけは? 面白エピソードを満載の江戸散歩ガイド。



 東京都新宿区と言えば、都会のど真ん中である。しかも、JR山手線の内側に、標高44.6メートルの「山」がある。その名は「箱根山」。箱根山と言えば、天下の険と言われ、現在でも温泉、秋の紅葉などで有名な、わが国有数の観光地である。それと同じ名前の「山」がなぜ東京にあるのか!

 ここに歴史の意外な秘密が隠されている。というのは、江戸時代から箱根は観光地として有名な場所。江戸の庶民にとっては遊山のメッカといってもよいところだった。武士も人の子。箱根に行ってみたいとは思うものの、そこは武士。なかなか庶民のように何日もかけて旅をし、観光を楽しむわけにはいかなかった。そこで、江戸に「箱根山」をつくり、何と武士が遊山ごっこをこの地でしたというのだ。要は江戸版スモールワールドである。

 本書では、いまも江戸の名残を止める「名所」を取り上げ、そこに隠された歴史の意外なウラ話を紹介した江戸ガイドだ。

 文庫書き下ろし。