雲の上の青い空
発売日
2011年01月14日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67595-4

雲の上の青い空

著者 青井夏海著 《小説家》
主な著作 丘の上の赤い屋根』(PHP研究所)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 宅配便ドライバー寺坂脩二が、配達先でのトラブルを解決していく、ほのぼのミステリー集。ハートフルな日常の謎を5話収める。



 元私立探偵、今はしがない独身中年宅配便ドライバーの寺坂脩二が、配達先で巻き込まれた謎を鮮やかに解き明かす、ハートウォーミング・ミステリ。

 仕事が休みの日に友人の代わりに「交通安全の旗持ち」をすることになった脩二は、登校班から一人遅れて歩く女の子を見つけるが……(「みどりのおじさん」)。忽然と姿を消した銀幕のスターの行方を探る雑誌記者。彼女につきまとわれている配達先の老婆を放っておけず……(「銀幕の恋人」)。以前勤めていた探偵社の女社長が付き合っている男のことを調べて欲しいと、娘たちから頼まれてしまう(「三色すみれによろしく」)。ひきこもりの青年に荷物を届けたことがきっかけで、その父親から青年を鍛えて欲しいと頼まれるが……(「透明な面影」)。智の当番の翌日、小学校の飼育小屋からウサギが消え、脩二はウサギの行方を探ることに(「ウサギたちの明日」)の5つの物語を収録。

 何気ない日常に潜む謎を描く名手が贈る、連作短篇集。