銀幕に夢をみた
発売日
2011年03月15日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67629-6

銀幕に夢をみた

著者 ニーナ・ルヴォワル
長澤あかね
主な著作 <ルヴォワル・主な著作>『ある日系人の肖像』(扶桑社ミステリー)
税込価格 1,047円(本体価格952円)
内容 ハリウッド・スターだったが、突然引退をした俳優。彼の真相を追うひとりの青年が、ある老人に行き着く。そこで知った驚愕の真実とは?



 突然引退した人気俳優。

 迷宮入りした映画監督の死。

 封印した過去の扉を一本の電話が開く――。

 かつて映画スターだったジュン・ナカヤマ。彼は、人知れず、ひっそりと静かに、ひとりで暮らしていた。しかし、一本の電話が、彼を沈黙の生活から呼び覚ました。ニック・ベリンジャーという若いライターが、インタビューを求めてきたのだ。ジュンは取材に応じることで、自分の突然の引退に関する昔の事件が、再び蒸し返されるのではないかと、不安を覚える。ジュンが銀幕から去った当時、時を同じくして、ジュン自身も出演したことのある映画の監督が殺害されたのだ。しかも、犯人は捕まらないまま、未解決のまま、事件は迷宮入りしてしまった……。

 訣別したはずの過去と向き合うことで、夢見る日々を取り戻そうとするひとりの男を、抑制された筆致で描く。

 海外各紙で「深い余韻が残る小説」と高い評価を受けた長篇小説の邦訳。