堀アンナの事件簿
発売日
2012年05月15日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67838-2

堀アンナの事件簿
ABCDEFG殺人事件

著者 鯨統一郎著 《作家》
主な著作 ルビアンの秘密』(PHP研究所)
税込価格 755円(本体価格686円)
内容 カープ探偵事務所で働く堀アンナは、不幸にも聴力を失う一方、ある特別な能力に開眼する。あっと驚く遊び心あふれる連作ミステリー集。



 カープ探偵事務所でアルバイトする堀アンナは18歳。両親に先立たれ、天涯孤独の身の上だ。怖い所長に怒られてばかりの毎日だけど、名探偵になって、カープ事務所をピンカートン探偵事務所のように大きくするのが夢だ。

 しかし愛猫のダニエルが死んだとき、アンナの身体に異変が起こる。聴覚がまるで失われてしまったのだ。そのかわり、なんと“モノの声が聞こえる”という不思議な能力に目覚める。木や石や、自宅にある古い安楽椅子……。そうこの“安楽椅子”が名推理を働かせ、事務所に持ち込まれる謎の事件を解決に導いてくれるのだ。

 ちょっとキュートでおっちょこちょいな堀アンナが、名探偵の“安楽椅子”と絶妙な掛け合いをしながら、謎に満ちた殺人事件の真相に迫っていく。単行本刊行時の書名は『ABCDEFG殺人事件』。「Aは安楽椅子のA」「Bは爆弾のB」……と凝ったタイトルで7話で構成された連作集。遊び心あふれる著者会心のミステリー。