まよなかのサーカス
発売日
2001年03月19日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-68289-1

まよなかのサーカス

著者 おおはら ひでき作
たなか ゆうこ絵
主な著作 はしれきょうりゅうぼくをのせて!』(PHP研究所)
税込価格 1,232円(本体価格1,120円)
内容 誰もが寝静まる頃、少年がフクロウに導かれたのは真夜中の不思議なサーカス。幻想的なイラストで描く、もうひとつの世界の夢物語。



 だれもが寝静まるころ、もうひとつの世界が始まります。フクロウに導かれて少年がたどりついたのは、水晶のテントの中の真夜中のサーカス。おしゃれした森の仲間が大勢集まっています。象の曲芸や空中ブランコ、大男の下をくぐって音楽隊がパレードをします。サーカスもクライマックスに近づいたころ、手品使いがこう言います。「いちにちの始まりをつげる鳥を思い浮かべよ! みなの姿を変えてみせようぞ!!」。奇妙な呪文をとなえると観客の姿がいっせいにフクロウに変わる中で、少年だけはニワトリに変わります。「ニワトリですわよ!」――少年の変わりはてた姿に観客は驚きの声をあげます。その時です「朝がくるわよ!」のひと声で観客はいっせいに家へと飛び立ちます。夢か現実か、少年が目をこすりながら目覚めると、窓辺にフクロウの羽が一枚落ちていました。不思議な世界のお話を幻想的な絵で描き出すファンタジック・ワールド。完成度の高い絵本です。