瀕死(ひんし)の医療
発売日
2007年07月18日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-69399-6

瀕死(ひんし)の医療
患者は病院とどうつきあい、どう生きればいいか

著者 大津秀一著 《日本バプテスト病院、医師》
主な著作 『死学』(小学館)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 抗がん剤、そして延命治療の中には、患者を苦しめるだけの医療がある。何が悪いのか? どうすればいいのか? 医療現場から訴える衝撃の書。



 産婦人科や小児科、内科、外科等の医師の流出が目に見えて増えている。この進行する医師数不足と激務のために医師の時間が圧倒的に不足し、患者さんや家族に対して十分な説明がなされない状況が慢性的に続いている。そのため患者さん・家族は乏しい材料で決断せざるを得なくなり、後に家族の後悔や患者さん本人への苦痛という結果をもたらしてしまう……、それが「瀕死の医療」が引き起こす問題なのである。一体、医療を死に瀕する状態まで追い込んだ諸悪の根源は何なのか?

 本書では、抗がん剤から、寝たきりの問題、延命治療、そして医療界の実情を気鋭の医師が浮き彫りにする。そして、抗がん剤や延命治療などについて、「これだけは知っておいてほしい真実」を明かす。誰もが皆、愛する人がいずれ病院にかかる可能性がある。だからこそ多くの人に知って欲しい、現役の医師が魂を込めて書いた書である。