青の懺悔
発売日
2008年04月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-69851-9

青の懺悔

著者 堂場瞬一著 《小説家》
主な著作 蒼の悔恨』、『BOSS』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 県警を去り、探偵事務所を構えた真崎薫の前にかつての友人・長坂秀郎が現れる。その再会は、事件の始まりに過ぎなかった――。



 刑事は辞めても刑事なのか――。人生の挫折はいくらでも取り戻せる。だが、それができるのは過ちに対し、責任を取る姿勢がある人間だけだ。

 神奈川県警を辞め、私立探偵の看板を掲げた真崎薫(まさき・かおる)は、ネコ探しを依頼されるなど、慣れない探偵業に無聊(ぶりょう)をかこつ日々を送っていた。

 ある日、高校時代の野球部の仲間、長坂(ながさか)が訪ねて来る。スポーツ選手の代理人をやっているとのことだが、なかなか上手くいかないようで、真崎と同様、燻(くすぶ)る日々らしい。それから数日後、長坂が結城(ゆうき)を伴って真崎の元を再訪する。結城も高校時代の仲間であり、プロ入りした野球選手で、FA権を取得後、メジャーへ挑戦したが思うような成績は残せず、2年で日本に戻り、元のチームでプレーすることになっていた。憔悴(しょうすい)した様子の結城は、息子・翔也(しょうや)が誘拐されたと真崎に打ち明けるのだった……。