中国ビジネス とんでも事件簿
発売日
2008年08月18日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-70113-4

中国ビジネス とんでも事件簿
商文化の違いに迫る

著者 範雲涛著 《弁護士、亜細亜大学教授》
主な著作 『やっぱり危ない! 中国ビジネスの罠』(講談社)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 上海女の罠のはめ方、ビジネス現場の仰天習慣、中国人との交渉術……。「日系企業の駆け込み寺」と呼ばれる弁護士の実体験と教訓。



 上海の地価高騰を利用して、不倫相手の日本人上司にマンションを購入させ、彼のエリート人生をめちゃくちゃにした上海人女性の手口。「台湾」の表記の仕方を誤って営業停止を食らうも、妙案によりブランドイメージを好転させた日本のラーメンチェーン。政府高官が出席する会談で、卓上にバナナが山盛りになっているといった仰天エピソード……。

 日本企業の「駆け込み寺」と呼ばれる弁護士の豊富な経験談から、日本人と中国人の商文化、法文化の違いが見えてくる。とくに契約文化の違いは興味深い。中国人は契約履行の途中でも、諸事情の変化に伴い、いつでも契約条項について修正や追加を施すことができると考えている。また、日本の契約書のように「誠意をもって対応する」などといった文言は登場しない。本書には、このような契約観の違いを踏まえた契約締結の際の注意点、さらには弁護士の選び方などの実践的アドバイスも満載である。轍を踏む前にご一読を!