書籍

- 発売日
- 2009年04月01日
- 判 型
- 四六判並製
- ISBN
- 978-4-569-70634-4
エルミタージュの聖母
著者 | デブラ・ディーン著 《小説家》 成川裕子訳 |
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主な著作 | 『病める狐』『蛇の形』(以上東京創元社) |
税込価格 | 1,760円(本体価格1,600円) |
内容 | スターリン政権下のロシア。ナチスドイツの攻撃が本格化。ひとりの女性が、エルミタージュ美術館を守る姿を描いた小説。 |
マリーナは、孫娘の結婚式に参加するべく、娘がマリーナを迎えに来る。しかし、マリーナは認知症を患っていた。記憶が現在と過去と行き来しており、自分の娘すら思い出せない時がある。娘に連れられ、結婚式に向かう途中で、マリーナの回想が始まる。
1941年のレニングラード。マリーナは、エルミタージュ美術館に勤める美術館スタッフだ。ナチス・ドイツの攻撃から、絵画を疎開させるために懸命に梱包するマリーナ。食料もなく、寒さと飢えで、多くの仲間が死に、恋人も戦地へと赴く。オルベリ館長は、疎開するよう勧めるのだが、マリーナは、自分がここに残り、戦争が終わり、絵画が戻って来たときのために、また、美術館が空爆で破壊されても復興できるように、そのすべてを記憶する。と気丈に答えるのだった。
美しいものを守り、人間としての品格を失うことなく生き抜いたマリーナ。最後の一行に、深い余韻が残る小説。
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