日本人と愛国心
発売日
2014年01月06日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76125-1

日本人と愛国心
昭和史が語るもの

著者 半藤一利≪作家≫/戸高一成≪呉市海事歴史科学館館長≫著
主な著作 <半藤・主な著作>『昭和史』(平凡社)
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 “愛国心”を教えることは本当に可能なのか?――太平洋戦争の悲劇の道へと至った昭和の失策から、ナショナリズムの本質を現代に問う。



 “国を愛する”とは、どういうことか?

 教育改革、憲法改正、あるいは日本の核武装論……。激変する世界情勢と国内事情を受け、日本人の「愛国心」のあり方がかつてなく問われている。しかし、その答えを出すのは、決して容易ではない。

 「愛国心という言葉は、あまりにも直截であるために、かえって取り付きにくい。この愛国心という言葉には、言い換えの切り口が無いために、多くの場合、全肯定か、全否定になりやすい面を持っている。しかし、現実の愛国心は、肯定と否定の間の揺れ動く空間にあるのではないだろうか。このようなあいまいな、愛国心という名前の雲を掴もうとしたのが、私たちの対談だったのかもしれない」(本書「文庫版刊行にあたって」より)

 大ベストセラー『昭和史』の著者と大和ミュージアム館長が、昭和の歴史から導き出した答えとは――。現代日本人、必読の対論!

 『愛国者の条件』を改題。