日本人の「地獄と極楽」
発売日
2014年06月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76191-6

日本人の「地獄と極楽」
死者の書『往生要集』の世界

著者 大角修監修 《宗教評論家》
主な著作 『日本人の死者の書』(NHK出版・生活人新書)
税込価格 770円(本体価格700円)
内容 八大地獄、六道輪廻、極楽浄土――。日本人の考える「あの世」の源流とも言うべき、『往生要集』の壮大な世界観をわかりやすく解説!



 人は死んだらどうなる? 生前に罪を犯した者は? 生まれ変わることはできる?

 こうした問いに、日本人なら誰でもイメージしてしまう死後の世界――“地獄と極楽”。

 その源流となったのが、比叡山の僧・源信が著し、末法思想に恐怖した平安の貴族社会を通じて“浄土信仰”を広めた『往生要集』である。そこには、死後に“転生”するという世界と、極楽浄土に行くための方法が詳しく書かれ、なかでも地獄のダイナミックで迫力ある描写で有名である。

 本書は、「酒を飲んだ者は煮えた銅を飲まされる:叫喚地獄」「六道とは?:永遠に6つの世界を巡る苦しみ」「戦い続ける鬼神の世界:修羅道」「私たちの暮らす人間世界の本質とは:人道」「念仏の利益:7種類の加護」「極楽にも待遇の差がある?」など、その壮大な生死流転の世界観を図解とともに解説。

 日本人に連綿と受け継がれた「死のガイドブック」から、より良き生とは何かを学ぶ。

 文庫書き下ろし。