トヨタの経営精神
発売日
2014年08月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76219-7

トヨタの経営精神
豊田佐吉から昭和の歴代経営者まで、「挑戦の軌跡」に学ぶ

著者 木本正次著 《作家》
主な著作 出光佐三語録』(PHP研究所)
税込価格 693円(本体価格630円)
内容 トヨタを世界的企業に押し上げたものとは何か。豊田佐吉に始まり、豊田喜一郎ら、歴代経営陣の足跡に、その経営精神の核心を問う好著。



 世界最大手の自動車メーカーとして君臨するトヨタ自動車。連結で毎年20兆円超を売り上げ、盤石の経営体質を誇るトヨタだが、その源流には歴代経営者が度重なる苦境を乗り越えた壮絶な歩みがある。

 少年時代から発明に憑りつかれ、借金にまみれながら「豊田式自動織機」を生み出した豊田佐吉。絶対不可能といわれた国産自動車開発に夢を抱き、借金まみれでついに量産車を生んだ豊田喜一郎。翻って販売哲学の確立に多大の足跡を刻んだ神谷正太郎、山口昇。積極経営で今日の「大トヨタ」の基礎を作った石田退三。「技術屋」出身ながら今日の世界展開を陣頭指揮した豊田英二……。昭和の歴代指導者たちの不屈の知恵と努力が、トヨタの「経営精神」を培った。

 本書は、新聞記者出身の作家として、始祖佐吉を除く歴代経営者と交流のあった著者だから書ける、当時の文献と直接取材をもとにした作品。臨場感あふれる筆致に、胸が熱くなる好著である。解説:若松義人。