箱庭旅団
発売日
2015年07月07日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76394-1

箱庭旅団

著者 朱川湊人著 《作家》
主な著作 『かたみ歌』(新潮文庫)
税込価格 748円(本体価格680円)
内容 雨が降ると聞こえてくる足音は、亡くなったあの子のものだった――短篇の名手が贈る、泣けて笑えてゾクッとくる16のストーリー。



 短篇の名手、朱川湊人の新境地アンソロジー!

 雨が降ると訪ねてくるあの子の足音、夕凪の浜辺で聞こえるあの人の声……。思わず涙がこぼれる、出会いと別れの物語。

 現在、過去、未来、そして虚構の世界――それぞれを「箱庭」に見立てて紡がれた、涙あり、笑いあり、恐怖ありの珠玉の物語が一冊に。“出る”と噂の部屋に住んだホラー小説家、夜中に母を待つ男の子のもとを訪ねてきたカラスのような男、一冊しか本のない図書館に導かれた姉と弟、雨が降ると現れる亡くなった孫を待つ祖母など、十六の物語世界を、少年は白馬とともに旅をする。切なくもどこか懐かしい連作短編集。