太平洋戦争を読み直す
発売日
2016年11月30日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76655-3

太平洋戦争を読み直す

著者 保阪正康著 《昭和史研究家、評論家、ノンフィクション作家》
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 遠ざかりゆく太平洋戦争の記憶――。多くの戦争当事者へのインタビューを続けてきた著者による、今こそ見つめ直したい珠玉の評論集。



 戦後70年以上を経て、遠ざかりゆく太平洋戦争の記憶――。

 だが、日本陸海軍に共通して宿痾だった「情報軽視体質」、山本五十六の「愚将論」で揺れる評価、敗戦間際に起きた吉田茂「逮捕と釈放」の謎、ポツダム宣言受諾の是非をめぐる「天皇の決心」……など、いまだ論じ尽くされていない歴史の課題も多い。私たちは“あの戦争”から本当にすべてを、後世に伝えるべき「失敗の本質」を学んだと言えるのだろうか?

 本書は、4000人以上の戦争当事者へのインタビューを長年にわたって続けてきた昭和史研究の第一人者が、太平洋戦争を見つめ直すのに有益な26のヒントを提示した珠玉の評論集。

 戦記ドキュメントから人物・組織論、開戦にいたる政治史、戦後処理まで、昭和史の真実がここにある!

 憲法改正や皇室の在り方の論議など、戦後という時代の“新たな転換点”にある今こそ、日本人が真剣に再考すべき歴史の教訓とは?

 『太平洋戦争を考えるヒント』を改題。