[抄訳]ローマ建国史(上)
発売日
2010年09月21日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-77169-4

[抄訳]ローマ建国史(上)

著者 リヴィウス著
北村良和編訳
税込価格 3,520円(本体価格3,200円)
内容 「ローマ帝国衰亡史」と並び称される古典的名著の日本語抄訳版、ついに刊行。愛、嫉妬、憎悪……人間のあらゆる感情が、歴史を動かす。



 日本人にとって「ローマ史」といえばまずはエドワード・ギボンの「ローマ帝国衰亡史」になるのだろう。しかしローマ建国以来の膨大な歴史の記録を残した書物は、他にもある。海外では多くの研究成果が見られるリヴィウス「ローマ建国史」である。本書は「ローマ」を熟知するうえで欠かせない書物といっていい。過去に私家版にて、現存するその膨大な記録の全訳を試みた市井の学者の執念によって、この抄訳本はようやく完成した。できるかぎり原書に忠実に翻訳を試みつつも、現代の日本人にはわかりにくい内容については省略をし、要約をし、訳注を施しと、さまざまな手法をもちいて、読者が「わかる」内容にすることを大命題としたのが、この翻訳書である。上巻においては、ロムルス建国から共和制の初期の歴史が中心となる。読者の便宜を考え、官職の年表も付した。本書に刻まれた膨大な記録、激動の歴史を舞台にした、極上の人間ドラマをぜひ味読いただきたい。