書籍

- 発売日
- 2009年09月08日
- 判 型
- 四六判上製
- ISBN
- 978-4-569-77261-5
戦場の哲学者
戦争ではなぜ平気で人が殺せるのか
著者 | J・グレン・グレイ著 《(グレイ)コロラド大学教授(哲学博士)》 吉田一彦監訳 谷さつき訳 |
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主な著作 | 『知られざるインテリジェンスの世界』(PHP研究所) |
税込価格 | 1,870円(本体価格1,700円) |
内容 | 戦場において、人間は、いかなる精神状況の下に行動するのか? コロンビア大で哲学を教授した碩学が、戦争体験から考察する。加藤諦三氏推薦。 |
本書の執筆当時(1950年代)に著者は、「現代の文明は『どこかおかしい。何かが恐ろしいほどに間違っている』という違和感を抱いていた」と、本文中で告白している。これは、第1次世界大戦に始まり、著者が兵士として戦いに参加した第2次世界大戦で、当然の戦策となった、都市や民間人に対しての空爆や、その極端な形である広島・長崎への原爆投下が、人間の行為として、いくら戦時下とはいえ、あまりに、「人の命を奪う」という現実感に欠けているのではないか……という、著者の、哲学者としての根本的疑問だ。この疑問から、本書は出発したといっていいだろう。戦場で、兵士として戦った哲学者の体験的考察である本書は、1959年の発刊から現在まで、アメリカで、戦争哲学のロングセラーとして読み継がれている。邦訳は今回が初めてとなるが、戦争哲学や軍事学から知的に遠い日本人にとって、貴重な一冊となるであろう。
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