[実録]スパイと暗号の秘密
発売日
2018年06月18日
判 型
B6判並製
ISBN
978-4-569-84054-3

二重スパイ、ハニートラップからサイバー戦争まで
[実録]スパイと暗号の秘密

著者 吉田一彦著 《神戸大学名誉教授》
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 情報戦の陰の主役である諜報員(スパイ)と暗号。第二次大戦時の熾烈な暗闘の記録から、現代のサイバー戦争の実態までを紹介する。



 スパイや暗号というと、007などの映画や小説の話と日本人は思いがちだろう。だが、今年(二〇一八年)三月、元ロシアのスパイがイギリスで何者かに暗殺されかかったニュースは記憶に新しいはずだ。また上海で、中国が日本人外交官にハニートラップを仕掛けた事件もよく知られる。情報戦は今も世界中で密かに、しかし日常的に行われているのだ。

 本書では、現在でも使われている暗号の種類をはじめ、かつて日米野球で訪日した大リーガーがスパイであった実話、ノルマンディー上陸作戦を成功させた陰の立役者がイギリスの二重スパイであった事実、さらにはイスラエルがシリアの核施設空爆を成功させ、またロシアがグルジアやエストニアの金融機関や政府のマスコミのネットを機能不全にした「サイバー攻撃」の実態までを紹介。世界で行われている情報戦、諜報戦のしたたかさ、えげつなさが、日本人の想像を遥かに超えていることがわかる一冊である。