書籍

- 発売日
- 2010年01月15日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-77631-6
平気で冤罪をつくる人たち
誤判は必然的に生まれる
著者 | 井上薫著 《弁護士》 |
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主な著作 | 『狂った裁判官』(幻冬舎新書) |
税込価格 | 770円(本体価格700円) |
内容 | 日本の司法は、冤罪が必ず生まれるシステムになっている。元判事が足利事件や痴漢冤罪を取り上げ、情けない法曹の現実を告発。 |
菅家利和さんの無実が確実になった足利事件。男性にとって決して他人事ではない痴漢冤罪。これらの悲劇はなぜ起こるのか。「起訴された刑事事件の有罪率――九九%」という驚くべき数字は、本当に妥当なものなのだろうか。
実は日本の裁判所には、誤判を必然的に生んでしまうある心理傾向が存在する、と著者は指摘する。元裁判官だからこそ告発しうる冤罪の根源から、日本の司法の「建前」と「現実」の甚だしい乖離が見えてくる。冤罪は、誰もが巻き込まれる可能性がある人災なのだ。
また本書は足利事件の判決を改めて検証する。マスコミは誤判の原因について、DNA鑑定の技術的進歩の結果、昔の鑑定の誤りが判明したと報道している。ならば、その鑑定に基づく判決を行わざるを得なかった当時の裁判官に非はないと考える方もいよう。しかし本書は、当時の判決は当時の水準からしても間違いであったことを、論理的に断定する。
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