絵でわかる「百人一首」
発売日
2010年07月05日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-78073-3

小学生のことば事典
絵でわかる「百人一首」

著者 村田正博監修 《大阪市立大学大学院教授》
主な著作 『萬葉の歌人とその表現』(清文堂出版)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 恋の歌、四季を感じる歌、嘆きの歌など、百人百様の思いが込められた百人一首。歌の意味とその背景、歌人についてわかりやすく解説。



 「秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」。これは、農民のつらさを思いやってよんだ天智天皇の歌。持統天皇は初夏のさわやかさをよんだ歌、和泉式部や西行法師はつらい恋の歌、紫式部は友人との別れを惜しむ歌……。古来の代表的な歌人百人の優れた歌が一人一首ずつ選ばれている『百人一首』には、このようにさまざまな歌がおさめられており、当時の状況や昔の人たちの思いが伝わってきます。

 本書は、百首の和歌とその意味を現代のことばでわかりやすく説明しています。また「まめちしき」では、和歌に使われていることばの意味や和歌の味わい方、作者や当時の時代背景についても解説。和歌のきまりから「掛詞」「枕詞」などの技法や、「源平合戦」「散らし取り」など、かるたの遊び方も紹介しています。

 かるた遊びとしての百人一首をもっと楽しんだり、日本語の美しさ、昔の人のものの見方や感じ方を学んだりするのに役立つ一冊です。