ひつじのブルル
発売日
2015年04月24日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-78464-9

ひつじのブルル

著者 さいとうのりこ
矢島眞澄絵
主な著作 <矢島・好評既刊>『耳の聞こえない子がわたります(絵)』(フレーベル館)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 毛がりがこわくて牧場を逃げ出した子ひつじのブルル。もこもこの体で2年後に帰ってきて、とうとう……。未年にぴったりの幼年童話。



 ――「メェェェー!(ヒャー、こわい)」。ひつじたちは、みるみるうちに おなかを まるはだかにされ、こんどは ひっくりかえされ、もう せなかに バリカンが のっています。毛を かりとられた ひつじの体は 小さくなり、うすいピンクの じはだが まる見えです。みみずばれのような あとが、いくつも 見えました。――こんな毛がりの現場を見た、さむがりの子ひつじ“ブルル”は、毛がりからのがれ、ついには牧場からにげだしてしまいます。ブルルは牧場の近くの岩山にかくれてくらしますが、2年が過ぎるあいだにどんどん毛がのびて、モコモコになります。さびしくなったブルルは、こっそり牧場へ帰ろうとしますが……。子どものころは、こわいものがたくさんあります。でも、こわいこわいと思いこんでいたものが、実はそうでもなかったという経験もあるものです。さて、ブルルはどうなるのでしょうか。未年にぴったりの幼年童話です。