あの日、ぼくは龍(りゅう)を見た
発売日
2019年02月26日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-78842-5

あの日、ぼくは龍(りゅう)を見た

著者 ながすみつき
こより絵
主な著作 『ショクパンのワルツ』(フレーベル館)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 斉藤真琴は、祖父が旅館をたたむというハガキに驚き、38年前の温泉郷へタイムスリップ。封印された祭りを復活させる町興し物語。



 斉藤真琴は小学6年生。ある日、死んだはずの祖父・熊岡獅子之介から真琴の家に1枚のハガキが届く。そこには、今年の夏で旅館をやめる、とだけ書いてあった。不思議に思った真琴は、夏休みに一人で、九州の秘境にある祖父の旅館を訪ねることに。羽田から福岡への空の旅を経て、列車を幾度も乗り継いだあと、ハプニングが起きた。なぜか、祖父の旅館があるねじまき温泉行きの路線がなくなっていたのだ。

 途方に暮れていた真琴は、いつしか祖父が若い頃の時代、今から38年前のねじまき温泉郷に迷いこんでしまう。

 この温泉郷は、神秘の祭りである「臥龍の大祭」をやめてから人気が低迷していた。「この祭りの復活こそがこの町を救う!」――子ども時代の父・虎之介とまちがわれているぼく・真琴は、同級生のツグミと共に大人たちを説得し、「臥龍の大祭」の復活に挑む。温泉郷の未来をかけた、子どもたちの町興し物語。