跪(ひざまず)き、道の声を聞け
発売日
2011年03月22日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-79500-3

跪(ひざまず)き、道の声を聞け

著者 ヒキタクニオ著 《作家》
主な著作 『消し屋A』『遠くて浅い海』(以上文藝春秋)
税込価格 1,870円(本体価格1,700円)
内容 関東を二分する組織、十四会の会長・今切が消えた! 裏社会の探偵時園は、十四会の君島から会長捜索の依頼を受けるのだが……。



 裏社会専門の探偵・時園。

 関東を二分する組織の長・今切。

 組織の頂点を見据えた若頭補佐・君島。

 すべては、一人の男が消息を絶ったことが始まりだった。

 関東を二分する老舗組織、十四会の会長・今切の消息が外出先で途絶えた。十四会の若頭補佐・君島は、裏社会の探偵・時園に捜索の依頼をする。時園は、君島から押し付けられた会長ガードの若衆菅田とともに今切の行方を追う。今切は消息不明になったその日、いつもは履くことのない印伝(いんでん)の靴を履いていたという。消えた今切の足取りを追いかけるなか、十四会のもとに、今切のものと思われる小指が、何者かによって送り付けられてきた! 時園、君島の進むべき道はどこへ向かうのか? 彼らはどこまで行くと決めるのか……。

 ぬるい言葉はいらない。ギリギリの男たちの生き様に、ただ刮目(かつもく)せよ!

 大藪賞作家渾身のハードボイルド小説。