[図解]伊勢神宮と出雲大社
発売日
2011年08月29日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-79833-2

神話と現代を結ぶ二つの神社
[図解]伊勢神宮と出雲大社

著者 三橋健監修 《国学院大学大学院客員教授》
主な著作 神社の由来がわかる小事典』(PHP研究所)
税込価格 1,100円(本体価格1,000円)
内容 古代大和朝廷が最も重視した二つの神社は謎とミステリーの宝庫。両者の違いとつながりを探ることで見えてくる古代日本の真実とは。



 伊勢神宮と出雲大社。この日本を代表する二つの神社は、もともと一つだった。といっても、元々あった一つの神社が二つに分かれたという意味ではない。そうではなく、両宮は二つで一体のもの、即ちある一つのものの表裏であるというのが本書の立場である。拍手(かしわで)を思い起こしてほしい。左手と右手を開いて対立する世界をつくり、それを合わせ打って真の唯一音を響かせる(古代人は左右の二字を「ま」と呼んだ)。それと同じ発想である。

 そもそも両宮はその創建からして謎に包まれている。それらを含め、祭祀や遷宮など多くの項目にわたって、まずは1章から3章で両宮の違いを徹底比較する。そのうえで4章では両宮の意外な結びつきについて言及する。そこに見え隠れするのは古代ヤマト王権それに続く朝廷の政治的な意図であった。

 神話の世界を現代に伝え、いまも皇室と深い関わりをもつ両宮のロマンと謎。まさに目からウロコの比較研究である。