いのちを彫る
発売日
2012年03月15日
判 型
B5判変型並製
ISBN
978-4-569-80323-4

いのちを彫る
「風の環」の哲学

著者 武藤順九著 《彫刻家》
税込価格 2,750円(本体価格2,500円)
内容 世界の聖地に大理石の彫刻「風の環」を設置してきた国際的アーティストが、生い立ちから作品誕生までの秘話を語った初の著作。



 イタリア・トスカーナ州でとれる良質な大理石に魅せられた芸術家といえば、古くはミケランジェロが「ダビデ像」を彫り、近代ではヘンリー・ムーア、イサム・ノグチなどが後世に残る作品を生み出してきた。

 そしてまた、武藤順九というアーティストも、大理石の魅力にとりつかれ、次々と世界を感動させる作品を世に送ってきた。それが「風の環」シリーズである。

 しかもその作品は、宗教や民族の違いを超えて、世界の聖地に設置されてきたというのが大きな特徴である。

 西洋精神の原点ともいえるバチカン、東洋精神の故郷ともいえるインド・ブッダガヤ、ネイティブ・アメリカンの聖地ワイオミング州のデビルズタワー。そして9・11のグラウンド・ゼロに、3・11の仙台……本書は、平和と鎮魂の祈りを込めて石を彫り続ける男が、生い立ちから創作の秘密まで、初めて語った記念碑的作品。巨大な大理石から精緻な彫刻作品が生まれる過程も写真でわかる!