[新訳]方丈記
発売日
2012年04月26日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80341-8

[新訳]方丈記
乱世を生き抜くための「無常観」を知る

著者 鴨長明著
左方郁子編訳
主な著作 <左方・主な著作>『源氏物語百華―五十四帖すべての謎を解く(共著)』(三修社)
税込価格 1,045円(本体価格950円)
内容 大地震、大火、辻風、飢饉……。生涯で体験した人の世の無常を説き、日本三大随筆に数えられる名著を解説付きの新訳で読む。



 「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」で始まる有名な本著は、人の世のはかなさを主題とした日本古典の三大随筆の一作。1185年に京都を襲った大地震の経験を初め、大火、地震、飢餓などで命を失う無数の人々の運命が描かれた「無常」の文学とされている。しかし、併せて著者が20代から約40年間に目の当たりにした災害について、「男女死ぬるもの数十人」「飢え死ぬるもののたぐい、数もしらず」など、被害の惨状を映しだす「災害の文学」でもあった。

 『方丈記』が誕生したのは建暦2(1212)年、今年で800年を迎える。災害日本から生まれた厳しい諦観であり、自然と共生するための独自の思想といえる「無常」が感じられる1冊である。