中国外交 苦難と超克の100年
発売日
2012年09月20日
判 型
B6判変型上製
ISBN
978-4-569-80662-4

中国外交 苦難と超克の100年

著者 朱建栄著 《東洋学園大学教授》
主な著作 『中国で尊敬される日本人』(中経出版)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 アヘン戦争から始まった中国近代100年の負の遺産を背負った、清王朝、孫文、袁世凱、蒋介石、毛沢東ら、政治指導者たちの苦悩とは。



 日中国交回復40周年記念企画。

 アヘン戦争、日清戦争を経て、辛亥革命から100年──歴代政権が苦闘した「負の遺産」とその超克を「中国近代史の継続性」を重視する立場から描いた問題作。

 いまや世界第2位のGDPをもつ「経済大国」、国連安全保障理事国P5の一員である「外交大国」、世界第2位の国防予算をもち核兵器を保有する「軍事大国」に変身した中国にとって、「責任ある大国」に成長する過程は、中国近代史100年来の転換点であり、中国自身も戸惑わざるを得ない「外交革命」だ。

 清朝末期の屈辱的な外交経験に始まり、日清戦争という「最後の一撃」をくらって清朝が瓦解、かわって孫文・袁世凱が打ち立て共和国が背負った「負の遺産」、そして蒋介石による対日戦争の「史上空前の勝利」を経て、毛沢東・鄧小平が共産中国を超大国に押し上げるまで、中国の政治リーダーたちが共有した苦悩の歴史を「近代史研究のタブー」を超えて描き出す。