感情労働シンドローム
発売日
2012年10月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80816-1

感情労働シンドローム
体より、気持ちが疲れていませんか?

著者 岸本裕紀子著 《エッセイスト》
主な著作 『もっと、モテる女たち』(講談社文庫)
税込価格 836円(本体価格760円)
内容 ブルーカラー(肉体労働者)ではないがホワイトカラー(頭脳労働者)でもない。いま最も虐げられている人たちの実態をレポートする。



 感情労働とは、仕事をするなかで、心の負担にポイントを置いた労働のことである。本来、営業職、客室乗務員など顧客相手の仕事を指していたが、今や職種を超えた広がりを見せている。たとえば職場では、パワハラ、成果主義、世代間の仕事観の相違などからくる感情労働的軋轢が深刻化し、怒り、落胆、不信感、孤立感、無力感といった感情がいたるところで渦巻いている。

 若者と中高年における感情労働の特徴は何か? どのような背景が考えられるのか? 本書は、これら感情労働に関わる現象を読み解いたものである。

 第1章「感情労働をめぐる今日的状況」、第2章「現代的な感情労働――仕事別考察」、第3章「職場と感情労働」、第4章「若者と感情労働」、第5章「ミドルエイジと感情労働」