書籍

- 発売日
- 2015年08月12日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-82652-3
日中関係史
「政冷経熱」の千五百年
著者 | 岡本隆司著 《京都府立大学准教授》 |
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主な著作 | 『李鴻章』(岩波新書) |
税込価格 | 902円(本体価格820円) |
内容 | 「遣唐使の時代、日中は非常に疎遠」「日本の漢語化と中国の日本化」……。専門家の真摯な研究に基づく、新たな日中関係史の構築。 |
日中の関係は、古来、ほぼ疎遠であった。経済的な交流は盛んでも、相互理解は進まなかった。現代の日中関係を形容する際に「政冷経熱(経済面では交流が盛んなのに、政治的関係は冷淡であること)」と表現されることがあるが、そもそも千五百年間、日中間はずっと政冷経熱であったともいえる。
遣唐使とは、少なくとも中国の側からすれば「敗戦国」からの朝貢使節に過ぎず、この時代、日本は東アジアから隔絶していた。江戸時代になると、寺子屋で漢文を庶民に教えるなど「漢語化」の傾向がみられるものの、中国文化を全面的に信頼することはなかった。一方、近代中国が西洋文明を学ぶ際、原文ではなく「和製漢語」を通じてその概念を把握しようとした。ゆえに彼らは西洋文明の本質を理解しなかった。そもそも和製漢語を生んだ日本語と日本に対する理解も、表面的なものに過ぎなかった――。
サントリー学芸賞受賞者が、最新の研究成果を踏まえて真摯に綴る一冊。
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