日本経済の「質」はなぜ世界最高なのか
発売日
2016年02月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83033-9

日本経済の「質」はなぜ世界最高なのか
国連の超GDP指標が教える真の豊かさ

著者 福島清彦著 《経済学者》
主な著作 『暮らしの質を測る』(金融財政事情)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 GDPでみればわからない本当の国力は何をみればわかるのか。視点を変えれば日本のすごさが浮かんでくる。目から鱗の新日本経済論。



 あの堀江貴文氏も驚く……「これは経済の固定観念を破壊する1冊だ!」

 

 長年、堅持してきたGDP世界2位の座から陥落し、人口減少の止まらない日本には、「もう成長できない」「あとは衰退するだけ」など悲観的な声が絶えない。だが、そもそもその指標であるGDPが、21世紀に求められる豊かさを計れない時代遅れのものだったとしたら?

 著者は本書で2012年に国連が提唱した「超GDP」思想を紹介し、日本経済の「規模」ではなく「質」が世界最高レベルにあるという驚きの事実を明らかにする。その国連新統計でアメリカを13%も引き離して圧倒的な1位となったのは、ほかでもないわが国・日本だった。

 じつはその国連新統計は、多くの国の政策に強い影響を与えている。日本ではまったく報道されていないが、イギリス、フランス、アメリカ、そして一見「質の経済」と最も縁遠い存在にみえる中国までもが、国民の幸福度をどう高めるか、という思考錯誤を行なっているのだ。

 翻って、当の日本はどうか。新アベノミクスが掲げるGDP600兆円戦略は、どこまで日本人を幸せにできるのか? そこでほんとうに「質の経済」を強化する政策にまで踏み込みつつ、国際経験豊かなエコノミストが日本経済の真の実力を明らかにする。

 

 <目次>

 第1章:そもそもGDPとは――その知られざる本質

 第2章:国連の新統計で世界1位に君臨した日本

 第3章:世界はもう超GDP戦略に舵を切っている

 第4章:GDP600兆円という目標は正しいのか

 第5章:これが日本経済の「質」を強化する政策だ