だれが沖縄を殺すのか
発売日
2016年04月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83036-0

だれが沖縄を殺すのか
県民こそが“かわいそう”な奇妙な構造

著者 ロバート・D・エルドリッヂ著 《政治学者、元在沖縄米軍海兵隊外交政策部次長》
主な著作 『オキナワ論』(新潮新書)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 米軍在沖縄海兵隊を不当解雇された元幹部が、沖縄と米軍の真の姿を激白! 辺野古移設とカネの問題、中国の影……その偽らざる真相とは。



 いまの沖縄は、あまりにおかしい。このままでは、日本の民主主義は沖縄から破壊されかねない。メディアは「日本への憎悪」や「琉球独立」を煽るような記事を掲載し、活動家(県外からきている人も多い)は地元住民を脅えさせるほどのヘイトスピーチや暴力的な抗議活動を繰り返し、政治家や学界も事実に基づいているとは言い難い言論を展開する。ここにあるのは、無責任なメディア、言論の自由も守れぬ学界、不透明な県政、革新系がつくった偏った教育、狭小な言論空間……。こんな環境下の沖縄県民こそが本当に“かわいそう”な存在だ。そしてこの奇妙な構造の背後には中国の影が――。

 神戸大学大学院で博士号を取得し、大阪大学准教授を経て、沖縄海兵隊の政務外交部次長を務めた著者が、日本を愛するアメリカ人として沖縄と日本の危機を鋭く告発。民主主義、メディア、基地問題、日米関係などについて、「沖縄問題」という切り口を通して問題提起する。

 第1章 沖縄人民の民族自決?──沖縄独立論という虚妄

 第2章 「真実」を報道せず「感情論」を煽り立てる──沖縄とメディア

 第3章 民主主義を守れていないのはどちらだ──あまりに悲しき不透明な政治

 第4章 これ以上、普天間について嘘を言うな──いまこそ持続的で包括的な政策を

 第5章 日米同盟と海兵隊が日本に欠かせない理由──世界のために何をすべきか