日本にしかない「商いの心」の謎を解く
日本人はなぜ「世のため」に商売をするのか
「魂の交換から『市』が始まった」「江戸の街は日本橋川ができたことで発展した」……。商いの歴史を知れば、日本文明の急所がわかる!
- 税込価格
- 880円(本体価格800円)
- 発売日
- 2017年02月15日
- 判型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-83557-0

Content
韓国出身の比較文化学者である著者は、本書で「日本の商人・事業家には、自分のためではなく、共同体のために富を蓄えようとする人が圧倒的に多い理由がわかったように思える」と述べる。古代、神仏に奉仕した人々の多くは商人としても活躍し、「古い魂と新しい魂」を交換する場が市となるなど、日本の商いは宗教的な色彩を帯びていた。さらに、仏教をベースにした商人倫理が広く説かれ、世間と共に生きることを尊ぶ商人道が形成されたという。「江戸の町の成立」「近江商人」「おもてなし」なども俎上に載せ、日本人特有の「商いの心」の本質に迫る。最終章では、マックス・ヴェーバーの古典的名著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を取り上げて日本の商人と比較。西洋と日本の精神性の大きな違いとして、質素、倹約、正直、利潤追求などの精神が、宗教者だけに見られるものではなく、古くから日本人に共通の精神性であったことを挙げる。
(目次より)
●序章[地形]日本特有の商いを生んだ環境
●第一章[異界]交易の起源
●第二章[職人]日本商人の源流
●第三章[市場]魂の交換の場が「市」となった
●第四章[発展]世界一の都市、江戸の経済力
●第五章[改革]近江商人と福井藩の先進性
●第六章[接待]日本のもてなしの精神はなぜ生まれたか
●第七章[倫理]商人道と資本主義の精神
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