太平洋戦争の新常識
発売日
2019年07月12日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-84296-7

太平洋戦争の新常識

著者 歴史街道編集部編
税込価格 946円(本体価格860円)
内容 あの戦争とは何だったのか。日米開戦から78年、豪華執筆メンバーがいままでの常識や通説を覆し、太平洋戦争の実相を明らかにする。



 あの戦争はいったい何だったのか――。昭和、平成を経て、令和を迎えた日本。時代の節目とともに歴史に関する記憶が薄れてしまい、先の戦争について「日本が愚かな戦いを行なった」という認識しか残らないとすれば、大きな不幸である。三国同盟、日米開戦、ミッドウェー海戦、キスカ島撤退、終戦の聖断、占守島の戦い、東京裁判……。新時代のいまこそ思い込みや通説の誤りを排して歴史を振り返り、「太平洋戦争の新常識」を探るべきではないか。豪華執筆者による選び抜かれた論考を掲載。日本の近現代史に新たな視座を提供する。
●日米両国は五十年間、戦端を開かなかった  中西輝政
●情報を精査したうえで、開戦は決定された  牧野邦昭
●三国同盟は「ある時点」まで日米交渉を有利に導いた  井上寿一
●日中戦争が日米戦争の原因ではなかった  渡辺惣樹
●戦艦大和は「時代遅れ」でも「無用の長物」でもない  戸高一成
●ここで戦艦大和を投入すれば戦局は違った  平間洋一
●零戦の性能は「設計の妙」がもたらした  戸高一成
●ミッドウェー海戦時、日本の戦力は優位にあったのか  森 史朗
●「キスカ島撤退の奇跡」を導いたものは何か  早坂 隆
●「ヤルタ密約」をつかんだ日本の軍人がいた  岡部 伸
●「終戦後」に始まった占守島と樺太の戦いとは何だったのか  早坂 隆
●「終戦の聖断」が八月十四日に下された実相  古川隆久
●東京裁判で重光葵がA級戦犯にされた理由  中西輝政