「動物の権利」運動の正体
発売日
2022年05月13日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-84698-9

「動物の権利」運動の正体

著者 佐々木正明著 《ジャーナリスト、大和大学教授》
主な著作 『恐怖の環境テロリスト』(新潮新書)
税込価格 1,045円(本体価格950円)
内容 アニマルライツが日本にやってきた! 人間と同じ権利や福祉を動物たちに与えようとする思考、行動を現場の取材から解き明かす。  



 アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作『The Cove』(ザ・コーヴ)。本作が映し出したのは、小型漁船がイルカの群れを入り江に誘導して捕殺する「追い込み漁」だった。そして現在、生き物をめぐる新たな運動が日本と世界に広がりつつある。

 キーワードは「ビーガン(vegan:完全菜食)」と「動物の権利(アニマルライツ)」。「水族館には行くな」「肉食は恥」「ビーガンになると、人間は優しくなれる」。ビーガンはいまや、女性のあいだで隠れたブームの一つでもある。

 さらに地球温暖化対策を訴えるスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリは、畜産動物の保護を求める理由に気候、生態系、健康の危機があるという。「もしも私たちが今のやり方で食物を作り続けたら、ほとんどの野生動物と植物の生息地も破壊し、無数の種を絶滅に追いやります」。現場の取材を通じ、アニマルライツ運動の本質に迫った本邦初の新書。