台湾に何が起きているのか
発売日
2022年09月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85286-7

台湾に何が起きているのか

著者 福島香織著 《ジャーナリスト》
主な著作 『新型コロナ、香港、台湾、世界は習近平を許さない』(ワニブックス)
税込価格 1,111円(本体価格1,010円)
内容 台湾は文化・地理・歴史的に見て中国の一部では「ない」。台湾人による「新しいタイプの民主主義」の可能性を示す。



 「米台は自主自決の運命共同体であるだけでなく、多くの共通の安全保障のテーマをもつ」「我々は台湾を絶対見捨てない」。2022年8月、米国のナンシー・ペロシ下院議長が訪台し、蔡英文総統と会談。中国にとって、威嚇的な「戦狼外交」が無視された衝撃的瞬間である。だが中台統一を自らの業績にしたい習近平主席が、台湾の併呑を諦めることはない。

 では、台湾は本当に中国の一部なのか。自らを中華、華人、チャイニーズと見なす台湾人も多いが、「私はタイワニーズ」と名乗る台湾人も増えている。

 著者は台湾侵攻、米中戦争の行方とともに、台湾人の歴史的ルーツを探る。漢人ではなく南太平洋島嶼国からの源流や独自の「十三行文化」、オランダ植民地時代から日本統治、中華民国の時代まで台湾・日台の歴史を通覧し、わが国に「友を守る覚悟」を問う。

 中国は台湾のEEZ(排他的経済水域)と同時に、日本の与那国島近海にもミサイルを撃ち込んできた。もはや対岸の火事ではない。

 序にかえて――与那国から

 第1章 今、台湾に迫る危機

 第2章 習近平3期目と中台統一

 第3章 台湾侵攻のタイムリミット

 第4章 台湾と中華民国の異なる歴史

 第5章 奇跡の日台関係