蘭医繚乱 洪庵と泰然
発売日
2024年10月08日
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判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-85793-0

蘭医繚乱 洪庵と泰然

著者 海堂 尊著 《作家》
主な著作 日本の医療 この人を見よ』、『日本の医療 この人が動かす』、『日本の医療 知られざる変革者たち』(PHP研究所)
税込価格 2,530円(本体価格2,300円)
内容 「西の適塾、東の順天堂」――江戸時代後期の若者を魅了した名門塾の創始者・緒方洪庵と佐藤泰然。ライバル関係にある二人が歩んだ道とは。



 「チーム・バチスタ」「ブラックペアン」の著者が挑む新境地!

 幕末、東西に私塾を創った二人の蘭方医が天然痘撲滅に挑む、著者渾身の歴史医療小説。

 <STORY>

 江戸時代後期、医者に憧れを抱くひとりの青年が、大坂なにわ橋の上で佇んでいた。青年の名は田上惟章――のちに「緒方洪庵」と名乗る人物である。貧乏藩士の三男坊だった彼は、大坂で師・中天游と出会い、蘭学にのめり込んでいく。

 同じ頃、江戸で祝言を挙げるひとりの青年が、医者の道へ歩み出そうとしていた。彼の名は田辺昇太郎――のちの「佐藤泰然」である。知り合いの商人から異国の話を聞いた昇太郎は、蘭学がこの先の世に役立つと考え……。

 真面目な洪庵と、破天荒な泰然。長崎で同じ時期に蘭学を学んだ二人は、互いをライバル視しつつも、その歩みは蘭学を大きく発展させ、それぞれ立ち上げた私塾は「西の適塾、東の順天堂」として、若者にとっての憧れの学び舎となっていく。そして二人は、世間を脅かす「天然痘」の撲滅に挑むのだった――。