エビデンスの罠
発売日
2026年05月14日
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判 型
新書判
ISBN
978-4-569-86111-1

エビデンスの罠
数字と物語に囚われない思考法

著者 杉谷 和哉著 《岩手県立大学准教授》
主な著作 『日本の政策はなぜ機能しないのか? 』(光文社)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 世の言説や政策の「エビデンス」には様々な陥穽がある。では我々はナラティブ(物語)を重視すべきなのか? 「正しい判断」とは何か?



 業績評価から政策まで、あらゆる局面でエビデンス(確かな根拠、特に数値やデータ)が求められる時代。しかしデータには恣意的な解釈や嘘がつきもの。ならば数字に表れない物語を重視すべきなのか? だがよくできたストーリーが人心を惑わすこともある。気鋭の公共政策学者が、数値によるマネジメントの歴史や陰謀論の問題などを取り上げ、「賢慮」を行う道を探る。

 第1章「エビデンスvs物語」では、エビデンスをめぐる議論の様相を概観する。一方にはエビデンスで全てを決めればいいとする極端な立場があり、他方にはエビデンスを憎み、全てを拒絶する立場がある。続く第2章では、「エビデンスの歴史」と題して、エビデンスがこれほどまでに社会で強い存在感を放つようになった経緯をたどる。第3章「企業におけるエビデンス」では、第2章で概観した歴史を踏まえて、私たちの社会において、エビデンスがどのように使われているかを見る。その際に、ベストセラー『数値化の鬼』で重視されている「KPI」についても論じる。第4章「なぜ数字は信頼できないのか」においては、数字や統計のトリック、データの嘘について取り上げる。

 第5章では、「フェイク時代のエビデンスとナラティヴ」では、フェイクニュース時代のナラティヴ(物語)のパワーについて警鐘を鳴らす。終章「エビデンスとの賢い付き合い方」では、今までの議論を総合し、エビデンスといかに付き合えばよいかについて検討。どちらの立場にも偏らずに、善く生きるための「賢慮」のあり方を具体的に示す。

 【内容例】

 
●京大吉田寮の思い出
●エビデンスの罠と物語の罠
●監査という儀式
●外国人問題におけるグラフの恣意的な読み違え
●誰が言っているかが重要? ──徳認識論
●党派性から離れることは難しい