頁数/仕様
136ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版
2017年6月
在庫
在庫あり

耳の聞こえがよくなる! 3分トレーニング

耳から脳に届く刺激が減少すると、聴力の低下だけでなく、認知症や抑うつになるリスクが高まります。生活習慣とトレーニングで、聞こえの悪化予防・改善をしましょう。
著者(肩書) 中川雅文《国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科教授》
主な著作 日めくり『耳の聞こえがよくなるトレーニング』(PHP研究所)
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 136ページ / 縦:21cm 横:14.8cm
初版 2017年6月

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あなたは、自分の聴力に自信がありますか?
「最近、ちょっと聞こえが悪いみたい」と思う方もいれば、「まだまだ大丈夫」と思う方もおられるでしょう。
しかし実際のところ、自分で思っている以上に、聴力の低下は進んでいるものです。
2009年の調査によると、日本人の6人に1人が、難聴の状態にあることがわかっています。これだけでもかなりの人数と言えますが、それ以上に「自覚のない難聴」の人も相当数いると思われます。
難聴は、気付かぬうちに進行するものです。
そのわずかな変化は、意外な兆候として現れます。
次のページに挙げたのは、そのチェックリスト。
日ごろの生活を思い出しながら、セルフチェックをしてみましょう。

【難聴セルフチェック】
□聞き返しが多くなってきた
□「カ行」「サ行」「タ行」が聞き取りづらい
□人の言葉が途切れ途切れに聞こえる
□「ダジャレ」を言いたくなる
□静かなバーならよいが、にぎやかな飲み会は苦手
□周囲の会話のテンポについていけないことがある
□その気はないのに、話の腰を折ってしまうことがある
□新しいことに対する学習意欲が減ってきた
□感情が不安定になりやすい
□慢性的な疲労感があり、何をするのもおっくう

いかがでしたか?
「こんなことが耳に関係あるの?」と感じる項目も多かったのではないでしょうか。
聞き返しが増える、人の声が途切れ途切れに聞こえる、などは「ごく普通」の兆候ですね。「カ・サ・タ行」の聞き取り力が低下するのも、よくある初期症状です。これらの音は周波数が高く、難聴は周波数の高い音から聞こえなくなっていく、という特徴を持っているからです。
一方、「ダジャレ」「話の腰を折ってしまう」「学習意欲が減る」などは一見難聴とは無関係に思えるでしょう。しかしこれが、関係大アリなのです。
耳は「音を聞く」器官ですが、その響きや意味、内容を読み取るのは「脳」です。耳が弱って、この「脳」に情報が届かなくなると、これらの症状が出てくるのです。
「それは、年のせいだから仕方ない」と思われたでしょうか?
それもまた大きな誤解です。難聴は、加齢のせいで起こるものでは「ない」のです。
長年の良くない習慣が蓄積して聴力が落ちる、ということはありますが、それは「加齢が原因」ということではありません。
耳に良い習慣を持ち、それを保てば、聴力の低下は抑えられるのです。
そして、「聞こえをよくする」ことも可能です。
姿勢を正して耳の角度を正したり、耳の中の筋肉「アブミ骨筋」を活性化させたり、はたまた「周囲の人との距離」の取り方によっても、聞こえのよさは大きく変わってくるのです。
本書では、そのようなノウハウをふんだんにお伝えしたいと思います。
これからの人生をより充実させるための「耳トレーニング」と「習慣」を、ぜひ知っていただきたいと思います。  (「プロローグ」より)

【第1章】自分の聴力を過信しない!
・そもそも「音を聞く」ってどういうこと?
・耳のしくみと、音の伝わるしくみを知ろう
・難聴予防の決め手! 有毛細胞の役割とは
・脳に入った聴覚情報は、ふたつの道をたどる
・耳が聞こえなくなるのは「年のせい」ではない
・長年の騒音の蓄積が、聴力を衰えさせる
・難聴を自覚していない人の、意外な習性とは
・難聴は「抑うつ」と「認知症」を引き寄せる!
・体の不調が、「耳鳴り」として現れる
・更年期障害からくる、意外な耳トラブル
・耳の機能は、使わないと衰えていく
・体と頭部を支える筋力が、耳を守る
・あなたの難聴タイプを診断してみよう
・こんな症状はすぐに受診を

●いろいろな音の大きさと許容時間

【第2章】聞こえがよくなる! 3分トレーニング
■マッサージ
・耳引っぱり
・耳ツボ3点マッサージ
・胸鎖乳突筋つまみ
・側頭筋ほぐし
・首筋&鎖骨マッサージ
■ストレッチ
・寝転んで左向き右向き
・ティッシュの箱で背中伸ばし
・寝ながら股関節ストレッチ
・立って股関節ストレッチ
・壁を使って股関節ストレッチ
■エクササイズ
・テニスボール握り
・足踏み体操
・拇指球トントン体操
・エア縄跳び
・雑巾がけエクササイズ
・四股ジャンプ
・壁スクワット
■リズム・感情トレーニング
・笑いエクササイズ
・肩を抱いてハミング
・手拍子をつけて歌う
・思いきり踊る
・音読で一人芝居

●トレーニング一覧

【第3章】聞こえをよくする毎日の生活
・手をつなぐ夫婦になろう
・おしゃべりをするときは、相手の顔をのぞきこんで
・食卓ではテレビもスマホも見ない
・キッチンの雑音はこまめにシャットアウト
・幸せホルモン「セロトニン」を増やす食事を
・「血液サラサラ食」を心がけよう
・スイーツを食べるのは「体が疲れたときだけ」
・「お肌と骨に良いこと」をして耳を守ろう
・光を正しく浴びて、体のリズムを整えよう
・午前中に運動して、代謝量をアップさせよう
・午前中の運動で「女性の体のリズム」が保てる
・「耳栓ウォーキング」で聞こえを復活させる
・「はだし生活」で拇指球を刺激しよう
・耳栓を賢く使い分けよう
・耳の休養には「かすかな音」が最適
・騒音量をアプリで見える化しよう
・入浴のコツ
・薄暗がりの中で、ゆらぐ光を見よう
・身に着けるものの肌触りを改善しよう
・よく眠れる寝室を作ろう
・補聴器で耳トレ、脳トレをしよう