頁数/仕様
128ページ / 縦:25.7cm 横:18.2cm
初版
2024年5月
在庫
在庫あり

篠原菊紀教授の
楽しくボケない脳になる! 1日1分「脳トレ」366

楽しみながら「もの忘れ」解消! 脳の抗加齢専門家・篠原菊紀教授が精選した漢字や計算、故事成語やナンプレ、図形問題や時計問題等……1日1分で脳をぐんぐん鍛えましょう。
著者(肩書) 監修:篠原菊紀《公立諏訪東京理科大学教授》
主な著作 『70歳からの1日1分! ボケ封じ「脳トレ」366』(PHP研究所)
編集等
税込価格 1,210円   (本体価格:1,100円)
対象 一般
頁数/仕様 128ページ / 縦:25.7cm 横:18.2cm
初版 2024年5月

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■「小さな達成感」があなたの脳を若返らせる
子どもの頃、例えば幼稚園や保育園、小学校に通っていたときのことを思い出してください。勉強でも、運動でも、習い事でも、あるいは遊びでも、「初めて新しいことができた瞬間」、私たちはとても嬉しくなり、パーッと目の前が明るくなるような気持ちになったはずです。そしてそれをすること自体が楽しくなり、誰に言われなくても自分から進んでそのことを繰り返し、一所懸命に取り組んだことでしょう。
そんなとき、子どもの脳は非常に活性化し、ものすごいスピードで進化し続けています。そうした「小さな達成感」を無数に積み重ねて、いつしか大人の脳へと発達していくわけです。
やがて人生も後半に入り、生活の大半がルーティンになってしまうと、脳に「新しい刺激」がなかなか入ってきません。自分に関係があることはすでにだいたい知って理解しているので、子どものときのように、「初めて新しいことができた瞬間」=「小さな達成感」が味わいにくくなったということも言えるでしょう。この「小さな達成感」を味わうのに最適なのが、今あなたが手に持っている本書で「脳トレ」を行うことです。
最近「筆算」で計算したのはいつでしたか? あるいは手にペンを持って、少し難しい漢字を書いたのはいつでしょうか? 計算機や携帯電話、パソコンなどを使うのが当たり前の生活になったために、実際に書きながら頭を使うような機会が少なくなり、脳への刺激の量が減ってきているかもしれません。
本書には、計算問題あり、漢字の問題あり、ことわざの問題あり、ナンバープレイス(いわゆる数独)あり、立体図形問題あり、昭和を懐かしむクイズあり、そのほか数種類のタイプの問題がランダムに並べられています。もちろん得意な問題はすぐに解けると思いますが、少し頭をひねらないと解けない問題もきっとあるはずです。そんな問題が解けた瞬間、あなたの脳は「小さな達成感」を得ることができるでしょう。
この「小さな達成感」によって、脳の奥にある「線条体」が活性化します。線条体とは、いわば「やる気の中核」と言える部分です。線条体は「行動を開始すること」やそのコントロールに関わっています。また、線条体の腹側には「側坐核」という快感中枢があります。苦手な問題が解けて「小さな達成感」が得られたとき、どうか自分をほめてあげてください。自分をほめることは脳にとっては「報酬」であり、この報酬に側坐核は反応します。つまり快感を得て「楽しい気持ち」になり、それが「やる気」につながるのです。
これを図式化すると、次のようになるでしょう。

①脳トレ問題を解く。
②小さな達成感を得て、自分をほめてあげる。
③線条体が活性化され、側坐核が脳に快感をもたらす。
④やる気が湧いて、さらに行動を促す。
⑤楽しくなって、脳がいっそう活性化する。
⑥これを日々繰り返すことで、脳が若返っていく。

突き詰めて言えば、「脳が楽しさを感じる」ことなら、「脳トレ」に限らず、どんなことでもかまわないのです。新しいこと、より難しいこと(体に無理を強いるという意味ではなく)、より充実感が得られることに、積極的にチャレンジしてください。そもそもあなたが本書を手に取ったということは、その時点で「何かに挑戦しよう」という気持ちが湧いて、行動を始めたわけです。その気持ちを維持して、楽しい気持ちで生活していこうではありませんか。

■無理せず「脳にいいこと」を続けよう
「脳トレ」は、決して「義務的」にやろうとしないでください。「面倒だ」「やる気が出ない」と感じたら、すぐに本を閉じて別のことを行ってください。やりたくないことを我慢して行う忍耐力も大切かもしれませんが、明らかに義務ではない「脳トレ」を自分で無理やり義務にしてしまうと、本書の表紙を見るだけでストレスを感じ、心身の健康を損なうことにつながりかねません。
当然ですが、「脳にいいこと」は、脳トレ以外にもたくさんあります。特に大切なのは、「適度な運動を習慣化すること」です。できれば1日に5000歩程度のウォーキングを行いましょう。背筋を伸ばし、歩幅をやや広く、腕をよく振って歩くようにすれば、筋肉が刺激され、全身の血流が促進し、頭もスッキリするはずです。基礎代謝量が増えて、脂肪も燃焼しやすくなります。
歩くことに支障がある方は、可能な範囲で体操をしましょう。テレビの体操番組を活用するのもよい方法です。人間の体は、「動かすから動く」のです。「動かないから動かなくなる」のです。高齢になるほど、意識して体を動かし続けることが本当に重要です。もちろん転倒には充分注意してください。
認知症予防のためには、健康的な食事を心がけ、できればタバコはやめていただき、飲酒をほどほどにしておくことも重要です。そうして日々生活しながら、ふと時間ができたときに、また本書を手に取って「脳トレ」に挑戦してみてください。「小さな達成感」が、きっとあなたの気持ちを前向きにしてくれることでしょう。