頁数/仕様
128ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版
2018年3月
在庫
在庫あり

女性の尿もれ・頻尿は骨盤底筋を鍛えて防ぐ!

人に相談しづらい不快な尿トラブル。防止のために家庭で今すぐできる骨盤底筋トレーニングとともに、症状別の原因や対処法、内服薬や治療法をわかりやすく解説しています。
著者(肩書) 関口由紀《女性医療クリニック・LUNAグループ理事長》
主な著作 『女性の劣化をくいとめる ちつのケア』(PHP研究所)
編集等
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 128ページ / 縦:21cm 横:14.9cm
初版 2018年3月

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わが国ではまだ「泌尿器科の一分野」にすぎない女性泌尿器科を、「女性医療の一分野」のそれとして追究したいという望みから、2005年、横浜・元町に「女性医療クリニック・LUNA」を開業しました。小さなクリニックではありますが、当初から女性泌尿器科に加え、婦人科、女性内科を備えていました。それから瞬く間に時は経ち、現在は女性泌尿器科、婦人科、女性内科に加え、乳腺科、美容皮膚科も加わっています。2015年には大阪・心斎橋にも開業し、より広い地域の女性の皆さんに、女性医療と女性泌尿器科医療を提供できるようになっています。

本書のような解説書の出版は、約10年ぶりになります。その間、女性泌尿器科における新規薬剤の開発やオペ技術の進歩などで、薬や処置の選択肢は確実に増加し、治療できる患者さんの割合も確実に増加しています。しかし、わが国の高齢化のスピードもとても速く、80代・90代の患者さんの割合も着実に増加しているのが現実です。

先日、85歳で尿失禁手術を受けていただいた患者さんに、「この歳で尿もれパッドがいらない生活が送れるなんて、本当に幸せです」という、医師冥利に尽きるお言葉をいただきました。しかし、この患者さんが手術を受けることができたのは、局所麻酔と静脈麻酔の15分の手術とはいえ、手術に耐えられる心肺の機能を持ち、手術で靭帯を補強すれば正常に動くだろうと予想できる骨盤底の筋肉が残っていたからです。

私はよく講演などで、楽しくエイジングするために必要なことを紹介しています。
それは、「(1)血管を守る」「(2)骨を守る」「(3)がんを早期に発見する」「(4)うつ状態にならないように気をつける」「(5)皮膚の老化を防ぐ」「(6)筋肉量を維持する」です。
そのための知識と医療を提供するのが、女性医療だと思っています。

日本の女性の皆さん、健康な90代を迎えるために、毎日の散歩と骨盤底筋トレーニング、週に2~3日のスクワットとひざ立て伏せなどを習慣にして、尿もれ知らずの人生を送りましょう。  (「はじめに」より)

◆がまんしていませんか? こんなこと 

【PART1】尿トラブルと骨盤底
・女性に多い尿の悩み
・QOLの向上のために
・尿がつくられる仕組み
・尿と自律神経の関係
・大切な骨盤底
・膀胱粘膜について
〈Column〉男性の排尿トラブル

【PART2】あなたの症状――原因と対策
・昼間頻尿(神経性〈心因性〉頻尿)
・夜間頻尿
・腹圧性尿失禁
・過活動膀胱、切迫性尿失禁
・間質性膀胱炎
・急性細菌性膀胱炎
・骨盤臓器脱
・排尿困難
・腎臓、尿管の病気
〈Column〉フランス女性はみんな骨盤底筋を鍛えている?!

【PART3】家庭でできる骨盤底筋トレーニング
・排尿日誌をつけましょう
・膀胱トレーニング
・骨盤底筋トレーニング
・骨盤底筋の場所を知りましょう
・骨盤底筋を動かしてみましょう
・指で触ってみましょう
・骨盤底筋と呼吸
・呼吸と横隔膜、骨盤底筋の感覚
(STEP1)基本のポーズと動作
(STEP1)仰向け・四つんばいのポーズ
(STEP1)イスに座って
(STEP2)腹斜筋トレーニング
(STEP2)腸腰筋トレーニング
(STEP2)腹直筋トレーニング
(STEP2)僧帽筋トレーニング
・ダメダメ! 骨盤底筋が弱ってしまう生活習慣
・日常生活に取り入れる
・食事療法

【PART4】泌尿器科のかかり方と治療法
・どの診療科にかかればいいの?
・いろいろな検査
・薬物療法
・保存療法
・手術
・排尿日誌
・食事日誌