人名事典

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小林隆彰

(こばやし・りゅうしょう)
比叡山延暦寺長臈。天台宗大僧正。1928年、香川県生まれ。比叡山専修院(現・叡山学院専修科)卒。天台宗務庁総務室長、延暦寺執行、叡山学院院長、延暦寺学問所所長など要職を歴任。1987年世界初の宗教者会議「比叡山世界宗教サミット」の運営責任者を務める。弟子にはその修行雄姿がNHKでも放映された比叡山千日回峰行を二度満行した酒井雄哉大阿闍がおり、瀬戸内寂聴尼からも師匠と敬われ、今日なお多くの人材を育成している。織田信長の比叡山焼き討ちを「当時の僧兵の傍若無人ぶりは限度を超えていた。国の統一平定にとって禍根を絶ったと見れば、その結果、比叡山が再び霊山として甦ったことこそ歴史として評価されていい」と、ある部分肯定的な意見を述べた比叡山の学術派僧侶としても有名である。また、元彦根市長の井伊直愛夫人で歌人の井伊文子さんの後任として、2003年から社会福祉法人滋賀県障害児協会の理事長に就任した後(現・名誉理事長)、2006年に滋賀県守山市に重度身体障害者の療護施設を開設し、滋賀県内の障害者福祉向上に尽力する。
(データ作成:2015年)