人名事典

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杉森康二

(すぎもり・こうじ)
 一九三三年兵庫県生れ。大阪市立大学経済学部卒。社会党中央本部書記。日本対外文化協会常務、専務理事。新構想研究会事務局長を経てイタル・タス・ジャパン代表。

 日ソ交流の裏方に徹してきた調整役であり、現在もロシア政府とのあいだに太いパイプを維持している。社会党旧江田派の論客でもあった。日ソ関係の長期的な信頼醸成を地道に進めてきた業績は称賛に値しよう。

  『Voice』(95年12月号)では、現在の日露関係は「凍りついた状態にある」と表現、シベリアの膨大な水力資源の活用や「核廃棄物」の最終処理事業など、日露双方の利益に適う共同プロジェクトを実現していくなかで、これを解かしていきたいとしている。

 著書に『未来システムとしての社会民主主義』(亜紀書房、90年)、『ゴルバチョフの世界政策と日ソ関係』(東海大学出版会、89年)。

(データ作成:1997年)