人名事典

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松下むめの

(まつした・むめの)
明治29年(1896)、兵庫県淡路島浦村(現在の淡路市)にて、井植家の次女として生まれる。浦高等小学校卒業後、大阪・船場の旧家に奉公に出る。大正4年(1915)、19歳で松下幸之助氏と結婚。大正7年(1918)、松下氏が創業した松下電気器具製作所(現在のパナソニックグループの前身)の草創期には、経理事務を一手に引き受ける一方、住み込み従業員の食事や風呂の世話などをして事業を支え、「社員の母」と慕われた。昭和8年(1933)、本店・工場が現在の門真市に移ったのを機に、第一線から退いたが、その後も幹部社員夫人の懇親会「みどり会」を結成し、側面から経営を支援した。平成5年(1993)9月5日、97歳で死去。弟に、故井植歳男氏(井檀家長男、三洋電機㈱創業者)、故祐郎氏(次男、同社二代目社長)、故薫氏(三男、同社三代目社長)がいた。
(データ作成:2014年)