人名事典
畑山 博(はたやま・ひろし) |
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一九三五年東京都生れ。 幾多の職業を経て、六八年より放送作家。NHK教育テレビ「若い広場」を七年間担当する。七二年、『いつか汽笛を鳴らして』(現在、文春文庫)で芥川賞を受賞。虐げられた者たちを題材に、経済効率最優先の現代社会を指弾した作品が多い。ここ十年間ほどは、現代社会とは別の社会を模索しながらも、「時代から弾き出された」者として宮沢賢治の思想を追求。九六年春にはNHK「人間大学」で「宮沢賢治〈宇宙羊水〉への旅」を受け持ち、賢治作品に執拗に登場する「水」をキーワードに、賢治の思考の水路を遡行した。 著書に『銀河鉄道魂への旅』(PHP研究所、96年)ほか。 |
(データ作成:1997年) |