「国民の祝日」の由来がわかる小事典
発売日
2003年08月11日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-63086-1

「国民の祝日」の由来がわかる小事典

著者 所功著 《京都産業大学教授、日本文化研究所所長》
主な著作 『皇位継承』(文春新書)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 「子供の日」「憲法記念日」「勤労感謝の日」「海の日」……。「国民の祝日」はいつ、どのように成立したのか。有史以来の歴史をひもとく。



 「建国記念の日」「こどもの日」……。今や年間十五日にのぼる「国民の祝日」はいつ頃、どのように成立したのか。古来の民俗的な年中行事や人生儀礼に伴なう祝祭日。明治以降の国家的な祝日。さらに平成に入ってから付け加えられた「海の日」など、「国民の祝日」は古さと新しさをあわせもつ。

 著者は「国民の祝日」を三つに分類する。A・祭日に基づく祝日<元旦・春秋分の日・勤労感謝の日・みどりの日>。B・国家にちなむ祝日<建国記念の日・文化の日・海の日・天皇誕生日・憲法記念日>。C・人生に伴なう祝日<こどもの日・成人の日・敬老の日・体育の日>である。その意義を知れば、日本人の英知を探ることができる。

 さらに、4月29日を「昭和の日」に、5月4日を「みどりの日」とする法案が審議されていることを紹介。

 歴史学の観点から、わが国で永年育まれてきた自然と、先祖に感謝する心、共同体の人間関係を尊ぶ精神を解き明かしている。