漱石夫人は占い好き
発売日
2003年12月19日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-63333-6

漱石夫人は占い好き

著者 半藤末利子著 《エッセイスト》
主な著作 夏目家の糠みそ』(PHP研究所)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 夏目漱石の孫娘が描く夏目家の暮らし、そして日々のあれこれ。漱石、料理、友、家族…端正な文章でつづられた珠玉のエッセイ集。



 本書は、明治の文豪夏目漱石の孫娘である著者・半藤末利子氏が書いた、夏目漱石とその家族にまつわる思い出、そして、末利子氏自身の暮らしをつづったエッセイ集である。また、著者の両親、すなわち、夏目漱石の娘である母親・筆子と作家であった父・松岡譲とのことにもふれられ興味深い。

 第一章「漱石夫人は占い好き」(「ありがたい遺産」「母の半襟」「祖母夏目鏡子と父松岡譲の関係」「別れの日」「父の絵に飾られて」ほか)第二章「漱石句碑と竜宮城」(「実質的な宿」「清和文学の旅」「甲斐路の旅」「”猫”」「小旅行と変人の花瓶」ほか)第三章「ミステリー作家の結婚式」(「カミさんがこわい」「テレビ出演の記」「銀杏」「雪の朝」「偲ぶ会」ほか)第四章「ありがたい本屋さん」(「初夢」「春の庭」「芥子餅の思い出」「野良の入院」「掃除機と柏餅」「半野良のお仕事」「最後の梅酒」ほか)

 端正な文章でつづられた心に残るエッセイ集である。