幸福づきあい いい話
発売日
1998年06月01日
判 型
文庫
ISBN
978-4-569-57155-3

幸福づきあい いい話
ご縁をつなぐ気遣い・心遣い

著者 内海好江著
主な著作 気遣い 心遣い』(PHP研究所)
税込価格 524円(本体価格476円)
内容 平成9年10月、惜しまれながら逝去した著者。11歳で芸の道に入って以来のさまざまな出会い・交流を通して綴った、人づきあいの秘訣。



 ワイン・ブームである。ヨーロッパでは昼夜問わず、子どもすらもワインを楽しむ習慣があるという。また、街頭でこのところよく目にする“オープン・カフェ”も、ヨーロッパからの輸入文化。「飲食する姿を人様に見せるのは、はしたない」などという観念は、もはや古い人間のものと化してしまったのだろうか。しかし日本にはまだ、江戸っ子の粋の典型のような人間がいる。その一人が著者・内海好江だ。著者は、昨年秋その生涯を閉じ、五十年という芸歴にも終止符を打った。持ち前の明るさときめの細かい気遣いが、漫才の世界を越えて、多くの人々から愛された芸人であった。本書は、そんな著者が幼少から人の世で鍛えられ、身にしみて味わったご縁のありがたさを綴ったエッセイ。日本人が本来持つ奥ゆかしさ、懐のあたたかさが、しみじみと伝わってくる交遊録だ。ランジェリーと紙一重のファッションに身を包む若い女性たちにも、ぜひ一読してほしい。